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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 クガイソウ属
- 特徴 :
草丈80〜130cmの多年草。
茎は株立ちとなる。
葉は4〜8個輪生し、長楕円状披心形、長さ5〜18cm、幅2〜5cm。縁に多くの鋸歯がある。茎や葉にやや密に毛が生える。
花は茎の先に長い穂状花序となり、多くの花をつける。花冠は淡紫色で、長さ5〜6mm、先は浅く3裂する。花柄はほとんどない。
クガイソウの変種で、葉や茎にやや密に毛が生えるのが特徴である。
- 分布・生育地 :
九州(北部) (国外:朝鮮、中国、シベリア東部、極東ロシア) 山地の草地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年8月8日 大分県飯田高原 中上・全体2 2019年7月13日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2009年8月8日 同 上 左下・花 2019年7月13日 同 上 右上・葉、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
小さな草地に、ナンゴククガイソウに似た花が2、3本咲いていた。
この地ならこの花の可能性が強い、違いは茎や葉に毛がないナンゴクに対し、毛が生えることだ。見ると茎に生えた短い毛が逆光で白く光っている、間違いないこの花だ。毛の違いだけでなく色も淡い感じがする。
昔は他のクガイソウの仲間のように群生していたのだろうか、今は開発から取り残された狭い草地にわずかに残っているだけ。
しかし、こんな狭い場所にもかかわらず、アソノコギリソウの白い小さな花や他の希少種も花を咲かせていた。
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