ウキアゼナ(浮畦菜)

Bacopa rotundifolia


ウキアゼナ1

  • 科名・属名 :
     ゴマノハグサ科 オトメアゼナ属
     注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、キバナオトメアゼナ属(Mecardonia)

  • 特徴 :
     草丈20〜60cmの浮葉性の1年草。帰化。
     茎は円柱形でやや多肉質の白色の毛があり、通気孔が発達していて水面に浮き、よく分枝し節から根を出して広がる。湿地の場合は直立する。
     葉は対生し、広楕円形〜広倒卵形、長さ1.5〜3cm、幅1〜2cm。先は円く、全縁、掌状に走る3〜7本の脈がある。普通は光沢ある濃緑色、両面無毛。葉柄はない。
     花は葉腋に2〜4個つき、花冠は白色〜淡青色、花喉部は黄色、筒形で先は5裂し、径約8mm。雄しべは4個。萼は5個、楕円形で先は鈍く、長さ4〜5mm、幅1.5〜2mm、外側の2個は内側の3個より幅が広い。花柄は長さ5〜10cm。
     果実(刮ハ)は卵形、長さ約4mm。萼に包まれ多数の種子が入る。

  • 分布・生育地 :
     北アメリカ原産 (国外:北アメリカ、東アジアの温帯〜亜熱帯域)
     水田、水路、休耕田

  • 花期 :   6〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年8月19日  群馬県佐波郡
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     1954年の岡山県で見つかった浮葉性の水草で、熱帯魚用の水草が逸出したものと言われている。
     初めは西日本に帰化していたが、最近では関東地方でも見られるようになり、この写真も群馬県の休耕田で撮影した。
     通りがかりの水田で見かけたニオイタデを撮影に止まったところ、根元の水溜りにこの水草が広がり、花を咲かせていた。
     久し振りに2種も新しい花に出会えて楽しい花見になった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ウキアゼナ2

花1

花2

果実(刮ハ)