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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ウンラン属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
茎は分枝して匍匐、先は斜上する。
葉は対生または輪生し、葉身は楕円形〜楕円状披針形、長さ1.5〜5cm、幅0.5〜2cm。先はややとがり、基部は狭まり、縁は全縁。質は肉質で緑白色。葉柄は無い。
花は茎の上部に黄白色の花を短い総状花序となり、数個の花をつける。花冠は仮面状、花筒の下に距があり、上唇は直立して2裂し、下唇は大きく3裂し、濃黄色の下唇の基部がふくらみ喉部をふさぎ、密に軟毛が生える。雄しべは4個、2個が長い。葯は平らに開いた2室からなり、縦に裂ける。萼は鐘形で5深裂する。
果実(刮ハ)は球形で径5〜6mm、不規則に裂ける。種子は楕円状で角ばり、黒色。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(千葉以北の太平洋沿岸、日本海沿岸、瀬戸内海沿岸) (国外:朝鮮、千島列島、サハリン、ウスリー) 海岸の砂浜
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1985年6月29日 茨城県那珂郡 中・全体2 2013年8月23日 北海道白糠郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1985年6月29日 茨城県那珂郡 右下・葉 2013年8月23日 北海道白糠郡
- 撮影記 :
茨城県北部の海岸にハマカキランを探しに行った際、松林を抜けた海岸でこの花が咲き始めていた。
ウンラン(海蘭)の和名は、海岸に生え花がラン(蘭)に似ていることから付けられている。
北海道東部の海岸でも、海岸草地と砂浜の間に咲いていた。他の草が生えない全くの砂浜が好きなようだ。

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