ウスユキクチナシグサ(薄雪梔子草)

Monochasma savatieri


ウスユキクチナシグサ

  • 科名・属名

  •  ゴマノハグサ科 クチナシグサ属

  • 特徴

  •  草丈15〜25cmの半寄生の2年草。
     茎は斜上し、節間は短く、葉とともに白い綿毛を密生する。
     葉は対生し、線状長楕円形〜倒披針形で、長さ5〜25mm、幅1.5〜4mm。
     花は葉腋ごとに1個つき、花冠は長い筒形で先は唇形になり、白色で淡紅色を帯び、長さ25mm。
     刮ハは卵形で尖り、長さ7mm。

  • 分布・生育地

  •  九州(熊本) やや乾いた林下、林縁

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年4月27日 熊本県天草島
     中・花、下・葉  同 上

  • 撮影記

  •  この時期ならまだ咲いているだろうと、前日の夕方屋久島を出発し、飛行機・バス・電車を乗り継いで熊本県へ。翌日、朝一のバスで天草へ向かう。鏡のような海に天草五橋が映え、観光気分だ。
     バス停から地図を頼りに、迷いもせず現地へたどりつく。花探索モードへ切り替える間もなく、簡単にこの花が見つかった。
     石垣の間や小路の法面に点々と花が見られる。クチナシグサに比べると2回りくらい大きな花だ。日本ではここだけに生育が知られ、自生の扱いになっている。
     しかし、現地で見る限り、古い時代に中国から持ちこまれたものか、帰化の可能性が高いと思う。ただ、どちらにしても他では見られず、土壌や気象などこの花の生存には微妙な条件の違いがあるのだろう。

    同じ科の仲間の花
花アップ

茎・葉アップ