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- 科名・属名 : ハイノキ科 ハイノキ属
- 特徴 :
高さ5〜10mの常緑小高木。
樹皮は暗褐色〜暗赤褐色で、本年枝は細くて淡緑色。
葉は互生し、広卵形〜広披針形で長さ3〜7cm、幅1〜2.5cm。先端は尾状に尖り、基部は広いくさび形〜円形、縁には鈍頭の浅い鋸歯がある。質は薄い革質、両面とも無毛で乾くと淡緑色になる。葉柄は長さ8〜15mm。
花は前年枝にの葉腋に散房花序となって(1-)3〜6個つき、花冠は白色で径約12〜14mm、先は5深裂する。花柄は長さ8〜15mmとやや長い。雄しべは25〜40本、花冠とほぼ同長。萼は5裂し、裂片は三角形で鋭頭。
果実(核果)は狭卵形で長さ7〜8mm、紫黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(近畿地方以西)〜九州(屋久島まで) (国外:日本固有) 山地の林内
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年5月17日 愛媛県石鎚山麓 中・全体2 2016年4月15日 鹿児島県霧島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
ヤクシマシャクナゲに会いに出かけた屋久島の山、登山道のあちこちにこの花が散り落ちていた。
急な登りで喘ぎながらも上を見上げると、枝先にはまだいくらか花が残っていた。
樹皮が灰色をしている訳でもないので、何でこの和名なのかと由来を調べたら、この木を燃やすと厚く灰が残るからという説と、この木の灰を染色の媒染剤に使うからとの2つの説があった。
いずれにしても、外見ではなく燃やした灰が由来ということがわかった。
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