サワフタギ(沢蓋木)

Symplocos sawafutagi


サワフタギ1


  • 科名・属名 : ハイノキ科 ハイノキ属

  • 特徴 :
     高さ2〜4mの落葉低木。
     枝はよく分枝し、樹皮は灰褐色で縦に細かく裂ける。
     葉は互生、葉身は倒卵形〜楕円形、長さ3〜8(-12)cm、幅1,5〜4(-6)cm。先は急に短く尖り、基部はくさび形、縁には微鋸歯がある。表面は光沢がなく、両面とも毛があり、特に裏面脈上には多い。葉柄は長さ3〜7mm。
     花は若枝の先に長さ2〜6(-8)cmの円柱形の円錐花序となり、多数つく。花軸には毛がある。花冠は白色、径7〜8mm、花弁は5深裂し、平開する。萼は緑色で小さく5裂する。雄しべは25〜40本、花冠より少し長い。
     果実(核果)は歪んだ卵形、長さ6〜7mm、青色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     山地の谷間、林下、草原

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年6月5日  神奈川県箱根
     中1・全体2 2015年5月30日  山梨県中巨摩郡
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中2・花序 2019年5月2日  神奈川県川崎市
     中3・花 2015年5月23日  静岡県富士宮市
     中4・果実1 2012年10月17日  広島県廿日市市
     左下・果実2 2022年10月27日  静岡県伊豆市
     右上・葉(表)    同  上
     右下・葉(裏) 2021年4月23日  神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     沢の上に枝を広げ、蓋をするように覆うことからこの和名がつけられている。
     また、藍色に熟す実の色から「ルリミノウシコロシ」という別名もある。
     5〜6月ごろ、山地の林下や草原、沢の側などで華やかに白い花を咲かせているのによく出会う。
     よく似たタンナサワフタギとは葉の先の形が異なり、ちょこんと尖る形がこの花の特徴だ。

  • 葉(表)

    葉(裏)

    同じ科の仲間の花
サワフタギ2

花序

花

果実(核果)1

果実2