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- 科名・属名 : ハイノキ科 ハイノキ属
- 特徴 :
高さ3〜5mの落葉低木。
葉は互生し、葉身は広倒卵形〜倒卵形、長さ4〜9cm、幅3〜5cm。先は急に尾状に尖り、基部は広いくさび形。表面は光沢がなく、縁には先が鋭く尖った粗い鋸歯があり、裏面は中肋沿いに白い毛がある。葉柄は長さ3〜7mm。
花は側枝の先に長さ4〜10cmの円錐花序となり、白色で径6〜7mm、花冠は5深裂して平開する。
果実(核果)は歪んだ卵形で長さ6〜7mm、藍黒色に熟す。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜九州 (国外:朝鮮(済州島)) 山地の林内、林縁
- 花期 : 6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年5月29日 広島県広島市 中上・全体2 同 上 中中・全体3 2024年6月6日 東京都奥多摩 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 2016年5月29日 広島県広島市 右上・葉1 2024年6月6日 東京都奥多摩 右下・葉2 2015年8月30日 広島県神石郡
- 撮影記 :
梅雨入り少し前、山の緑も色濃くなった頃、緑の中に白い花を一杯つけたこの樹が花を咲かせる。
よく似たサワフタギも全国的分布し、花期も同じ頃なので間違いやすいが、この花の葉はやや幅広く、鋸歯が粗いことに加え、葉の先が尾状に長く尖ることで見分けられる。
この花を撮影した広島市北部の山地、少し雨が降る中、そこだけ白く浮かび上がるようにこの花が満開状態だった。
果実もサワフタギが藍色に熟すのに対し、藍黒色になるので果実の頃でも区別できる。
和名のタンナは初め丹那トンネルのある伊豆の地名かと思ったが、朝鮮・済州島の耽羅という地名とのことだった。
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