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- 科名・属名 : ヒルガオ科 サツマイモ属
注.APG分類では、学名(I. imperati)
- 特徴 :
つる性の多年草。
茎は長く這い、毛はない。
葉は互生、葉身は卵状長楕円形〜線状長楕円形で、長さ1.5〜4cm、幅0.6〜2cm。先は鈍頭〜切頭時に凹頭、基部は円形〜心形、しばしば基部が不規則に羽状中裂し、裂片の先は円い。質は厚く、無毛。
花は長さ2〜13mmの花序柄の先に1〜3個つく。花柄は長さ7〜10mm。花冠は漏斗状で白色、径4〜5cm。筒部の内側は帯黄色。萼片は倒卵形で、長さ6〜12mm。
果実(刮ハ)は球形〜卵円形で、長さ約1cm。種子には密に毛がある。
- 分布・生育地 :
九州(種子島南部)〜沖縄、小笠原諸島 (国外:中国(南部)、台湾、他世界の熱帯域) 海岸の砂浜
- 花期 : 4〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年6月11日 鹿児島県奄美大 中上・全体2、中下・花1 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花2 2023年5月9日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
4月にオオバハマアサガオに出会い、残るヒルガオ科の自生種のこの花、何とか目にしたいという気持ちが一層強まった。
奄美大島の記録をよく見るので、この島の浜辺で見つかるだろうと思い探したが、花期が違うのか、減少しているのか、空振りばかりだった。
今年の奄美撮影行の最終日、地元で情報収集すると「今咲いているんじゃないか」との話、早速現地にいってみた。
エメラルドグリ−ンの海を見下ろす浜辺、砂浜から突然といった感じで白いアサガオが顔を出していた。地上部の葉は小さいにもかかわらず純白の花は何故か大きい。厳しい環境下に耐えるため、根は砂浜深く伸ばして養分補給しているためだろう。
念願が叶い、イメージ通りに咲く花にしばし見とれた。
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