マメダオシ(豆倒し)

Cuscuta australis


マメダオシ1


  • 科名・属名 : ヒルガオ科 ネナシカズラ属

  • 特徴 :
     つる性の寄生植物。
     茎は細く糸状で橙黄色を帯び、他の植物に絡みつく。
     花は柄がなく数個が束生し、花冠は黄白色で長さ約2mm、先は5裂する。花冠は果時に反曲せずに果実より短く、花柱は2個で独立し、長さ約1mm。柱頭は頭状でやや膨らみむ。花筒内側基部にある鱗片は先が2裂し、先に少数の突起がある。萼は扁三角形で薄膜質、鈍頭、長さは花冠の1/2〜2/3。
     果実(刮ハ)は扁球形、径2.5〜3mm、花冠を基部に残して大きく露出する。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、東南アジア、オーストラリア)
     日当たりのいい原野や海岸

  • 花期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年9月17日  Y山形県天童市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     以前本種としてアップしていた花は細部のチェックが不十分で、どうも違うのではと思っていた。
     何とか確実な本種を撮影したいと色々情報を集めたが、絶滅危惧1A(CR)とされているほどの希少種で、なかなか出会うことができなかった。
     花仲間からいくつかの自生地を教えてもらい、山形県の池のほとりでやっと出会うことができた。
     アメリカネナシカズラによく似ているので、花冠裂片が果時に反曲しないことなどをしっかり確認して撮影した。

  • 果実(刮ハ)

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マメダオシ2

花序

花