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- 科名・属名 : ヒルガオ科 ネナシカズラ属
- 特徴 :
つる性の寄生の1年草。
茎は針金状で無毛、黄色〜紫褐色を帯び、普通紫褐色の斑点があり、草や木に絡みつく。
葉は3角形で鱗片状、長さ2mm以下。
花は短い花序を出し、汚白色の小さな花を穂状に多数つける。花冠は鐘形、長さ4〜5mm、先は5裂する。雄しべ5個は花冠より短い。花柱は1個。長さ1.5mm、柱頭は2裂する。
果実(刮ハ)は長球形〜卵形、長さ約4mm。初め花冠を頭に被っているが、後裸出して下部で横に裂ける。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、アムール、ベトナム) 日当たりのいい山野
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年9月4日 東京都高尾山 中1・全体2 2021年9月29日 東京都あきる野市 (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花序1 1987年9月20日 京都府貴船 中3・花序2 2021年9月29日 東京都あきる野市 中4・花、以下全て 同 上
- 撮影記 :
和名のネナシカズラ(根無蔓)は、最初は根があるものの、生長し他の植物にからみついて寄生し栄養を補給するようになってくると、根が消えてなくなるところに由来している。
夏から秋にかけて道端の草むらで見かけるが、同じ仲間のアメリカネナシカズラなどのネナシカズラ属とは、花の写真でもわかるように、花柱が1個しかないのが特徴で、他にも花序がやや穂状になることなども異なっている。
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