フジウツギ(藤空木)

Buddleja japonica



  • 科名・属名 : フジツツギ科 フジウツギ属
     注.APG分類ではゴマノハグサ科(SUROPHULARIACEAE)、学名変わらず

  • 特徴 :
     高さ1〜1.5mの落葉低木。
     枝には4稜があり、若枝には星状毛がやや密に生え、基部には半円形の托葉状の付属体がある。
     葉は対生、葉身は披針形〜卵状長楕円形、長さ10〜20cm、幅2.5〜5cm。先は尖り、基部はくさび形、縁には不揃いの歯牙があるか全縁。表面は無毛、裏面は緑白色で、細かい星状毛が散生する。葉柄は長さ2〜5mm、軟毛が密に生える。
     花は枝先に細長い円錐花序を下垂し、紅紫色の花を多数つける。花冠は筒形でやや湾曲し、長さ15〜17mm、上部は4裂し、裂片は卵円形で先は円く、長さ1.5〜2mm、外面は淡褐色の軟毛が密生する。萼は鐘形で長さ約3mm、淡褐色の軟毛が密生し、裂片は狭三角形で先が尖る。花序軸には淡褐色の軟毛が密生する。
     果実(刮ハ)は卵形で先が尖り、長さ7〜8mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北地方〜兵庫県の主に太平洋側)、四国 (国外:日本固有)
     日当たりのいい渓流の川岸、崩壊地などの荒地

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 1996年8月18日  東京都奥多摩
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     旧盆明けの8月半ば過ぎ、以前見つけていたマツノハマンネングサの花が見られるかと奥多摩の山に出かけた。
     花期には少し遅いかな心配していたが、悪い予想はよく当たるもので、花はすっかり終わっていただけでなく、手に触れる場所にあった株はなくなっていた。
     がっかりして登山道際の花を適当に撮影したが、後で整理しているとこの花を撮影していた。
     撮影した花のほとんどはその時の状況を覚えているが、この花についてはそのイメージがない。
     有毒植物で、茎は葉は魚を麻痺させる作用があり、魚毒として用いられることがあるようだ。
     いつかしっかり撮影し、自信を持って撮影記も書きたいと思う。

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花

葉