アマミイワウチワ(奄美岩団扇)

Shortia rotundifolia var. amamiana


アマミイワウチワ1


  • 科名・属名 : イワウメ科 イワウチワ属
     注.APG分類では、シマイワウチワの品種扱い、学名(S. rotundifolia f. amamiana)

  • 特徴 :
     草丈5〜15cmの常緑の多年草。
     葉は根元から放射状に10〜20個出し、葉身は円形〜楕円形で長さ2.5cm〜6.5cm。薄い角質で表面は光沢があり、両面無毛。先の尖った鋸歯がある。葉柄は長さ3〜7cm。
     花は花茎の先に1個つき、白色〜淡紅色で、径約1cm、下向きに咲く。花冠は鐘形で5裂し、仮雄しべがなく、雄しべは5個、葯は裂開すると黄色。

  • 分布・生育地 :
     九州(鹿児島県奄美大島) (国外:日本固有)
     常緑樹林下の岩場、崖

  • 花期 :  5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2023年7月19日  鹿児島県奄美大島
     中上・全体2、以下花まで    同  上
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     右上・葉(表) 2023年5月9日    同  上
     右下・葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     岩場の下やや湿り気のある樹林下を慎重に進む。以前ここでハブの抜け殻を見ていただけに注意は怠らない。
     前に株を見た岩場の崖にたどり着くと、何と何株かが花を咲かせている。しかも手で触れる場所に咲いている。
     最初に株を見てから10数年、その後も何度かここを訪れていたが、花には出会えていなかったのだ。
     最初の出会いで花を見られるのも嬉しいが、何度も通ってやっと花に出会えるのはもっと嬉しい、時間をかけて撮影した。
     この花、以前は葉の鋸歯が鋭く尖る点が異なるとして、沖縄(沖縄本島北部・西表島)に分布するシマイワウチワの変種とされていたが、APG分類では品種の扱いになっている。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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花