ヒメコイワカカミ(姫小岩鏡)

Schizocodon ilicifolius var. minus


ヒメコイワカカミ1

  • 科名・属名
  • : イワウメ科 イワカガミ属

  • 特徴

  •  草丈5〜10cmの常緑の多年草。
     ヒメイワカガミに似ているが、全体に小さく葉は長さ、幅とも1cm程度で鋸歯が少ない。
     花は細い花茎の先に数個つく。花冠は白色〜淡紅色で、漏斗形。花冠の先は細かく裂ける。

  • 分布・生育地

  •  九州(屋久島)(固有)
     高山の岩場

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年5月29日 鹿児島県屋久島
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  屋久島の高地には、本土と同じ仲間の極端に矮小化した種が分布していて、ヤクシマ○○○と呼ぶ変種となっていることが多い。
     雨は豊富で屋久杉のような巨樹が生育しているにもかかわらず、本州の高山とそれほど変わった条件でもない高地で矮小化した植物が多いのはどういうわけだろう。花崗岩という貧栄養な土壌も関係しているのだろうか。
     この花もそんな矮小化した花の一つで、5cmにも満たない草丈にもかかわらず花だけは大きく、重そうに咲いていた。
     この花に会いに出かけたのはちょうどヤクシマシャクナゲの時期。多くの登山者はシャクナゲが目的で訪れていたが、残念ながら今年は当たり年ではなかったようだ。

    同じ科の仲間の花
ヒメコイワカカミ2

花アップ