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- 科名・属名 : キク科 ハハコグサ属
注.APG分類では、ハハコグサ属の学名は(Pseudognaphalium)、属小名変わらず
- 特徴 :
草丈30〜80cmの1年草。
茎は1本立ちとなるか数本が叢生して直立し、上部で分枝し、白い綿毛がある。
葉は互生、花時には普通下部の葉は枯れ、茎葉は披針形、長さ4〜5cm、幅5〜7mm。表面は緑色でしばしば薄く綿毛があり、裏面に密に白い綿毛がある。
頭花は茎や枝先に散房状に多数集まってつきく。頭花の周辺花は雌性、中心花は両性で黄色〜黄白色。総苞は球鐘形、長さ約4mm、径は乾燥状態で6〜7mm。総苞片は5列、淡黄色で、開花後は開出する。外片は短く、白毛がある。
果実(痩果)は長楕円体、長さ約0.5mm、細点がある。冠毛は汚白色、長さ約3mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾、フィリピン、東南アジア、ヒマラヤ、インド、西アジア) やや乾いた山地
- 花期 :
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2005年10月9日 長野県伊那郡 中1・全体2 1999年10月10日 神奈川県丹沢 中2・全体3 2023年10月24日 東京都八王子市 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中3・花序1 2005年10月9日 長野県伊那郡年月日 中4・花序2 2023年10月24日 東京都八王子市 中4・花、以下(左下・冠毛除く) 同 上 左下・痩果、冠毛 2023年11月22日
- 撮影記 :
この花を探して晩秋の山路を何度歩いたことか。かってあったという多くの場所は、草が生い茂りとても生えていそうな環境ではなかった。
山地のやや乾いた場所に生えるとのことであるが、そういう場所は他の植物にとっても住みやすく、その上この花は1年草のため翌年は消えてしまうことが多い。
よく似た秋に咲くハハコグサと勘違いしたことも度々あった。
やっと出会えたのは丹沢の林道脇の崖地。秋型ハハコグサとは、葉の色や下の葉が枯れるなどはっきりとした違いがあった。
何年か後、再び訪れるてみたが、やはり元あった場所にはなかった。
その後、長野県伊那地方や多摩丘陵でも久し振りに出会ったが、ここもいつまで生き残っていることか。
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