ハハコグサ(母子草)

Gnaphalium affine


ハハコグサ1


  • 科名・属名 : キク科 ハハコグサ属
     注.APG分類では、属名(Pseudognaphalium)、属小名以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈10〜30(〜40)cmの1年草〜2年草。
     茎は数本が叢生し、白い綿毛に密に覆われ、白っぽく見える。普通分枝しないが、遅い時期に開花した下部では上部で少し分枝する場合もある。
     根出葉はロゼット状になって冬を越し、花時には枯れ、茎葉より小さい。茎葉は斜上し、葉身はへら形〜倒披針形、長さ2〜6cm、幅0.4〜1.2cm。先は円頭で、遅い時期に開花したものでは基部が幅広くなる傾向があり、両面に白い綿毛がある。
     頭花は枝先に散房状に多数つく。花冠は周辺部では糸状で黄緑白色、中心部の狭筒状でともに結実する。花柱は赤紫色。総苞は球鐘形で長さ約3mm。総苞片は3列、で淡黄色。
     果実(痩果)は長楕円状で乳頭状突起があり、長さ約0.5mm。冠毛は細い剛毛状で1列、独立し黄白色、

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア〜南アジア、オーストラリア)
     道端、畑の周り

  • 花期 :  4〜6月(秋にも花が見られる)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1985年4月28日  埼玉県戸田市
     中上・全体2 1998年11月1日  東京都八王子市
     中中・全体3 2024年5月22日  東京都青梅市
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・頭花 2015年3月26日  沖縄県国頭郡
     左下・総苞 2024年5月22日  東京都青梅市
     右上・葉(表)、右下・葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     ハハコグサというと思い浮かべるのは、上の写真のように綿毛をまとった柔らかな葉を持つ、優しい感じの花だ。
     ところが、秋になると中上の写真のように茎や葉も細くて上部でよく分枝する、まるでアキノハハコグサのような感じの花になる。
     ネットでみてもこの秋に咲くこの花をアキノハハコグサとしているものが多い。私も、初めはそう思って一生懸命撮影していた。
     よく観察すると、葉や茎は青白を帯び、下部の葉も枯れずに青々していることなどが違っていた。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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ハハコグサ2

ハハコグサ3

頭花

総苞