アキヨシアザミ(秋吉薊)

Cirsium dipsacolepis var. calcicola


アキヨシアザミ1

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈50〜100cmの多年草。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は披針形〜長楕円形で、長さ15〜20cm。縁は羽状に切れ込まず鋸歯縁。
     頭花は枝先に直立してつき、紅紫色で長さ17〜18mm。総苞片は8〜9列で多少とも反曲し、内片と中片には痕跡的な腺体がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(山口県)  乾いた草原

  • 花期
  • : 9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  2012年10月18日 山口県秋吉台
     中   同 上
     下左・総苞、下右・葉   同 上

  • 撮影記

  •  わずかに色付き秋の装いの草原は、昨日の雨で洗い流されたせいか生き生きとしていた。
     カルスト台地の所々に顔を覘かせる石灰岩、その間にすっくと上を向いたアザミが咲いていた。
     この台地の名前がつけられたアザミであるが、一面に生えているのではなく点々としか見られなかった。
     モリアザミの変種とされているが、国立科学博物館の門田祐一先生の話では、葉が鋸歯縁になることや総苞片の数などで変種ではなく別種ではないかとのことである。
     これについては「たこさんの秋吉台日記」に詳しい話が載っているので参考にして欲しい。

    葉

    同じ科の仲間の花
アキヨシアザミ2

総苞