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- 科名・属名 : キク科 オニタビラコ属
- 特徴 :
草丈20〜100cmの1〜2年草。
茎は普通数本束生し、緑色か紫色を帯びて毛が少ない。
根出葉はロゼット状となり、倒披針形で長さ8〜25cm、幅1.5〜6cm。頭状羽大に深裂し、越冬しても緑色を保つ。茎葉は少なく小さい。
頭花は散房花序に多数つき、花序の枝は開出し、径8〜13mm。総苞は長さ4〜5mm、外片は卵形で長さ約0.5mm、内片は8個、後に反り返る。小花は黄色で10〜20個。
果実(痩果)は長楕円形で少し扁平、長さ1.5〜2.5mm、11〜13本の不均等な肋がある。冠毛は白色で長さ約3mm。
別名 オニタビラコ
- 分布・生育地 :
本州(宮城県以南)〜沖縄、小笠原 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾、東南〜南アジア、オーストラリア) 日当たりのいい道端、空地
- 花期 : 5〜10月(南の島では1年中)
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年4月12日 鹿児島県鹿児島市 中上・全体2 2008年3月4日 沖縄県西表島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 2019年4月12日 鹿児島県鹿児島市 右下・葉 2015年4月7日 同 上
- 撮影記 :
冬の間は枯れ草しかなかった田圃の畦や土手が、春のなると急に賑やかになる。多くの植物が一斉に葉を広げ、花茎を伸ばしてくる。
中でも、この花はロゼット状の葉の中心から30cmくらいの高い花茎を伸ばし、その先に多くの花をつけるので目立つ花である。
以前の図鑑では日本のオニタビラコは1種とされていたが、最新の「改訂新版 日本の野生植物5」(平凡社)では、亜種としてアカオニタビラコが分けられている。
違いは、アカオニでは越冬葉が赤味を帯び、茎は1本立ちになり、茎に毛が多いなどが違いとされている。
中上の写真は茎が1本立ちでアカオニのように見えるが、撮影地が沖縄・西表島でアカオニの分布がないことから本種とした。
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