ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)

Crassocephalum crepidioides


ベニバナボロギク1


  • 科名・属名 : キク科 ベニバナボロギク属

  • 特徴 :
     草丈50〜120cmの1年草。帰化。
     茎は直立、上部でよく分枝し、葉の中肋とともに赤紫色を帯び、毛を散生する。
     葉は互生、葉身は楕円形〜倒披針形、長さ5〜15cm、幅1〜8cm。下部の葉は葉身が不規則に羽状中裂するか粗い鋸歯縁となる。質は薄く、両面に毛を散生する。有柄。
     頭花は枝先に総状に点頭しき、下向きにに咲く。花冠は両性の筒状花からなり、上部は鐘状に広がり、長さ約10mm、広筒部は紅赤色後に橙赤色。総苞は筒形、長さ9〜13mm、幅約7mm。総苞片は1列で線形、基部に線形で多数の苞がある。
     果実(痩果)は円柱形、暗褐色で長さ約2mm。稜の上に微細毛がある、冠毛は白色、糸状で長さ約12mm。

  • 分布・生育地 :
     帰化(熱帯アメリカ原産)(本州〜沖縄に帰化) (国外:アフリカ、アジア、オーストラリアの温帯〜熱帯域)
     道端、伐採跡

  • 花期 :  8〜11月(沖縄では真冬も)

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年1月26日  沖縄県西表島
     中上・全体2 1995年10月10日  東京都高尾山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2009年2月22日  沖縄県石垣島
     左下・冠毛 2022年10月11日  東京都八王子市
     右下・葉 2021年9月21日  神奈川県川崎市

  • 撮影記 :
     夏から秋にかけ(南の島では1年中)、森林の伐採跡や山道際で、白い冠毛を飛ばしている1m近い草丈の花に出会う。花が咲いているのかどうかわからないようなパッとしない植物だ。
     よく見ると2種類あり、頭花が下を向き先が紅色の花が本種で、頭花が上を向きクリーム色なのがダンドボロギクだ。
     いずれも、開けたような場所に最初に入り込んでくる帰化種で、まず積極的にカメラを向けたくなるような花ではない。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ベニバナボロギク2

花

冠毛