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- 科名・属名 : キク科 タケダグサ属
注.APG分類では、学名(E. hieraciifolius var. hieraciifolius)
- 特徴 :
草丈30〜150cmの1年草。帰化。
茎は柔らかくて直立し、稜があり、上部で枝を分け、ほとんど無毛。
葉は互生、葉身は線形〜披心形、長さ5〜40cm。基部は茎を抱き、縁には不揃いの鋸歯があり、時には羽状に裂ける。
頭花は円錐花序になって多数上向きにつく。花冠は全て筒状の両性花で糸状、長さ12〜13mm、先は淡黄色〜雪白色、下部は白色、先が少し太くなり、先端は5裂。総苞は筒形、長さ11〜15mm、径約5mm。花柱の先は2裂し、左右に分かれる。
果実(痩果)は円柱状、10本の稜があり、長さ約2mm。冠毛は白色、長さ約14mm、極めて細く、痩果から離れやすい。
- 分布・生育地 :
帰化(北アメリカ原産)(日本全土に帰化) (国外:南アメリカ、ヨーロッパ、アジアの温帯〜熱帯域に帰化) 山地の伐採跡、道端
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年9月22日 東京都高尾山 中上・全体2 2009年9月20日 石川県金沢市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2009年9月22日 東京都高尾山 中下・花 2013年10月6日 神奈川県川崎市 左下・果時 2009年9月22日 東京都高尾山 右下・葉 2021年9月5日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
山道を歩いていると、伐採後にこの花が多数咲いているのを見かけるが、帰化植物のこの花だ。
伐採地と同様に山火事跡にいち早く繁茂することから、英名は「fire weed」というようだ。
全体の感じは、同じく帰化のベニバナボロギクとよく似ている。
違いは花の色と、ベニバナボロギクが下を向いて咲くのに対し、この花の属するタケダグサ科の花は上向きに咲くことだ。
帰化植物にもかかわらず、1930年代、愛知県の段戸山で見つけられたため、古くからある種のような和名がつけられている。
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