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- 科名・属名 : キク科 シオン属
注.APG分類では、学名(A. viscidulus var. viscidulus)
- 特徴 :
草丈35〜70cmの多年草。
茎は叢生し、密に短毛がある。
根出葉は花時には枯れるが、長さ1〜2cm、幅1〜2cmと小さい。中部の葉の葉身は卵状長楕円形〜披針状長楕円形、長さ4〜7cm、幅1.5〜1.7cm。先は鋭頭で、基部は円形、基部に近いところが最も広く、縁には疎らに鋸歯がある。両面に密に短毛があり、時に裏面に腺毛がある。
頭花は白色〜淡紫色、径2.3〜2.5cm。総苞は長さ約5mm、1〜3個のほうがあり、苞は楕円形。総苞片は4列、外片は楕円形、長さ約1.5mm、中片は楕円形で幅約1mm、先は丸く縁は乾膜質、上部はで粘りがある。舌状花は1列。
果実(痩果)は長楕円形、扁平で有毛、長さ約2.5mm。冠毛は長さ約3mm。
別名 ミヤマコンギク
- 分布・生育地 :
本州(関東、中部地方) (国外:日本固有) 山地の草原、岩場
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1993年9月26日 神奈川県箱根 中上・全体2 1998年8月23日 静岡県天城山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2017年9月15日 同 上 左下・総苞、右上・葉、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
ケーブルカーが廃止されロープウエィだけで不便になった箱根駒ケ岳であるが、当時はまだケーブルカーが運行されていて、東京からは比較的短時間で山頂まで上がることができた。
山頂付近は強風のためか草丈の低い草や笹で覆われている。遠くからでも草丈の高いハコネトリカブトが目につき、近づくと少し笹が薄くなった場所に、低い草丈のこの花が群生していた。
ハコネ(箱根)の名前がつくように、駒ケ岳がタイプローカリティで、箱根地方では稜線の林縁や草原などでよく見られるが、関東地方西部〜中部地方にかけても分布していて、夏〜秋の初めにかけてよく目にする。
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