ハマコンギク(浜紺菊)

Aster microcephalus var. littoricola


ハマコンギク1

  • 科名・属名
  • : キク科 シオン属

  • 特徴

  •  草丈30〜60cmの多年草。
     ノコンギクに似るが、茎はがっしりしている。
     葉は卵形〜卵円形になることが多く、質は厚く深緑色で光沢がありる。先は鈍頭で、鋸歯は鋭く数も多い。
     頭花は淡紫色を帯びた白色で、径2〜2.5cm。
     別名 エノシマヨメナ

  • 分布・生育地

  •  本州(関東〜伊豆半島、伊豆七島)
     海岸近くの林縁、藪

  • 花期
  • : 9〜12月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年11月4日 静岡県伊豆半島
     中 2007年10月21日 神奈川県三浦半島
     下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  ノコンギクに近縁の仲間で、別名エノシマヨメナというように関東や伊豆の海岸に分布し、葉が厚くて丸く、光沢があり、鋸歯も鋭いなどが特徴とされている。
     この花の撮影に江の島や三浦半島の海岸を何度か訪れた。しかし、三浦半島あたりでは葉のタイプは様々で、ノコンギクと区別がつかないような個体もあってよくわからない。写真は伊豆半島と三浦半島で典型的な株を撮影したので違いがわかると思うが。
     ただ、海岸の厳しい環境に合わせて変化した海岸型の植物を、違いが固定されているとし変種の扱いとしている場合が多いものの、どこまで分けるのがいいのか疑問である。
     さらに、ノコンギクは広く分布しているにもかかわらず、海岸型のこの花がなぜ上記の狭い範囲にしか知られていないのか、わからないことが多い。

    同じ科の仲間の花
ハマコンギク2

葉