ノコンギク(野紺菊)

Aster microcephalus var. ovatus


ノコンギク1

  • 科名・属名 : キク科 シオン属

  • 特徴 :
     草丈30〜100cmの多年草。
     地下茎を伸ばして増え、茎はよく分枝し、短毛が密生する。
     根出葉は卵状長楕円形で花時には枯れ、茎葉は長楕円形〜卵状長楕円形〜卵形、長さ6〜12cm、幅3〜5cm。先は鋭頭〜鈍頭、基部はくさび形、縁には大きな鋸歯がまばらにある。両面には短毛が多くざらつき、3脈が目立つ。ほとんど無柄。
     頭花はゆるい散房状につき、径1.7〜2.5cm。総苞は半球形で長さ4.5〜5mm、総苞片は3列、煉瓦状に並び、緑色で先はしばしば紫色を帯び、縁と背に短毛がある。舌状花は淡紫色〜淡青紫色。
     果実(痩果)は倒卵状長楕円形、扁平で長さ1.5〜3mm、有毛。冠毛は長さ4〜5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州 (国外:日本固有)
     山野

  • 花期 :   9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2000年9月15日  長野県諏訪郡
     中上・全体2 1993年9月26日  神奈川県箱根
     中中・花序 1996年10月6日  神奈川県足柄上郡
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2018年8月31日  神奈川県箱根
     左下・総苞、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     秋になると山でも里でもよく目にするのがこの花である。
     色も青紫色の濃いものや白に近いものまであり、様々な色あいの花がが群生しているのを目にするのは楽しい。
     同じようによく見られるヨメナとは、本種の葉や茎に短毛が多くザラつくことで区別できる。
     神奈川県の山頂が草原になっているある山、秋の花との出会いを求めて訪れた。
     朝方までガスがかかっていたため、まるで霧吹きで吹きかけたかのように小さな露が花弁に付き(中中の写真)、何とも言えない雰囲気があった。

  • 茎葉

    同じ科の仲間の花
ノコンギク2

花序

花

総苞