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- 科名・属名 : キク科 ムカシヨモギ属
注.APG分類では、属の和名はアズマギク属,学名変わらず
- 特徴 :
草丈30〜100cmの2年草〜多年草。逸出帰化。
茎は開出する軟毛が多く、断面は中空。
根出葉と下部の葉は、長楕円形〜へら形で、鈍鋸歯があり、両面に軟毛がある。中部の葉は長楕円形、長さ5〜15cm、幅1.5〜3cm。先は鈍頭〜鋭頭、基部は切形〜円形で茎を抱く。葉の両面に軟毛がある。
頭花は散房状につき、径1.5〜2.5cm。蕾のときは花序全体がうなだれる。舌状花は糸状で、数百個あり、白色〜淡紅紫色〜白色。舌部は線状で、長さ5〜7mm。総苞片は3列、披針形〜線状披針形、鈍頭で背に微毛がある。
果実(痩果)は扁平な広披針形、長さ約0.8mm。冠毛は長く、長さ約2.5mm。
- 分布・生育地 :
逸出帰化(北アメリカ原産)(全国に帰化) (国外:東アジアの温帯〜熱帯域にも帰化) 道端、土手、草地など
- 花期 : 4〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1995年5月20日 東京都高尾山 中1・全体2 2008年5月18日 栃木県矢板市 中2・全体3 2019年6月18日 東京都大田区 (上、中1、中2は拡大写真あり、写真をクリック) 中2・花1 2008年5月18日 栃木県大田原市 中4・花2 2019年6月18日 東京都大田区 左下・総苞 2024年4月28日 神奈川県川崎市 右上・中部の葉 同 上 右下・茎断面 2008年5月18日 栃木県大田原市
- 撮影記 :
春から夏にかけて道端でよく見かけるこの花、白っぽいピンクの花が多いが、たまに写真のように濃いピンク色に出会う。こんな花を見ると、元は観賞用に持ち込まれたものだというのが実感できる。
よく似た花にヒメジョオンというこちらもごく普通に見られる花があるが、違いはこの花が蕾のときは下を向いていることや、茎が中空(下の写真)であることなどだ。根出葉も花時まで残っている。
どちらも帰化種という意識が強かったせいか、ごく普通に見かけるにもかかわらずまともなカットがなく撮り直しが必要と考えている。
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