ヒメキクタビラコ(姫菊田平子)

Myriactis japonensis


ヒメキクタビラコ

  • 科名・属名
  • : キク科 ヒメキクタビラコ属

  • 特徴

  •  草丈3〜12cmの多年草。
     茎は花茎となり、密に毛が生える。
     葉はロゼット状で互生し、倒披針状長楕円形で長さ2.5〜4cm、幅0.7〜1.4cm。1〜4対に頭大羽状中裂し、密に毛がある。
     頭花は長い柄の先に単生し、総苞は半球形で長さ約2.5mm。舌状花は白色〜淡紅色で、長さ約1mm。

  • 分布・生育地

  •  九州(屋久島固有)  山地の湿った所

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2008年10月6日 鹿児島県屋久島
     下 2006年9月3日   同 上

  • 撮影記

  •  朝は快晴だったのに、山上は昼過ぎからガスが沸き小雨模様となってきた。この天気ではヤクシマリンドウの開花も期待できない。帰り時間もあって途中で引き返すことにする。
     今回目的にした固有種のうち、この花には出会うことが叶わず、帰り道は目線をこの花だけの捜索モードに切り替えて探した。
     生育地を過ぎあきらめかけたその時、足をかけようとした岩の側面に小さな白い花が咲いていた。「あった、あった」先ほど通った道にもかかわらず、岩陰のため死角になっていたのだ。
     ごく小さな舌状花が白ではなく紅色を帯びる個体もあるようで、探しているがまだめぐり合えていない。

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