ヒメウスユキソウ(姫薄雪草)

Leontopodium shinanense


ヒメウスユキソウ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ウスユキソウ属

  • 特徴

  •  草丈5〜15cmの多年草。
     茎は叢生し、有花茎と無花茎がある。
     有花茎の葉は1〜5個つき、根出葉は倒披針形で長さ0.8〜2cm、茎の中部の葉は長さ1.4〜2cm。両面に淡黄灰色の綿毛が密生する。
     頭花は星形の6〜9個の苞葉に囲まれ、黄色で2〜3個つく。
     そう果は長さ1.5mmで毛がない。
     別名 コマウスユキソウ

  • 分布・生育地

  •  本州(中央アルプス) 花崗岩の岩場

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年8月2日 長野県木曽駒ケ岳
     中、下  同 上

  • 撮影記

  •  中央アルプスの観光の目玉、ロープウェイのある千畳敷は多くの観光客で賑っている。その喧騒を逃れ稜線まで登ると、岩礫地でこの花に出会うことができる。  中央アルプスの特産種で、この仲間の中では一番小さく、写真の株は大きいほうである。小さいものは地表に張り付くように花を咲かせている。
     天気のいい日でも稜線は風が強く、吹きさらしの岩場では大型の草本は育ちようにない。岩陰でこの花やコケコゴメグサといった小さい花だけが咲いていた。
     時折ガスがかかり、綿毛には露が水玉になって付いていた。こんな方法で水分の確保を図っているのだろう。

    同じ科の仲間の花
ヒメウスユキソウ2

花アップ