ヒヨドリバナ(鵯花)

Eupatorium chinense


ヒヨドリバナ1

  • 科名・属名 : キク科 ヒヨドリバナ属
     注.APG分類では、学名(E. makinoi)

  • 特徴 :
     草丈0.3〜1.6mの多年草。
     根茎は短く肥厚する。
     茎は単一または数本が束生し、上部で長い枝を分け、疎らに曲がった毛がある。
     葉は対生、葉身は卵状長楕円形〜楕円形、長さ4〜18cm、幅1〜6cm。先は短鋭尖頭、基部はくさび形、分裂しないか様々に分裂し、縁には鋭鋸歯がある。質は柔らかくて光沢が無く、両面に曲がった短毛があり、裏面には腺点があることが多い。葉柄は長さ0.3〜1cm。
     頭花は枝先に散房状に密に集まってつき、白色まれに帯紫色で、筒状花のみからなる。花冠は長さ2.5〜5mm。総苞は長さ4〜6mm、総苞片は膜質で短く鈍頭、背面は多少毛がある。
     果実(痩果)は長さ2.5〜3mm、腺点と毛がある。冠毛は汚白色、長さ2.5〜5.5mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     低山地の草原、林縁、明るい林下

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1996年8月11日  愛媛県西条市
     中・全体2 1997年8月23日  長野県霧ケ峰
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2018年8月31日  神奈川県箱根
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     北海道から九州までの広い地域に分布し、里でヒヨドリ(鵯)の鳴く夏から秋にかけて咲くことから和名がつけられている。
     草原や林縁で見かけるが、葉が対生で葉柄がないという特徴をしっかり確認する必要がある。個人的には、サワヒヨドリよりがっしりした感じのものが多い気がする。
     一般的には白い花が普通で、見かけても足を止めないことが多いが、中には紫色を帯びる美しい花もある。

  • 葉

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ヒヨドリバナ2

花