ホウキアザミ(箒薊)

Cirsium gratiosum


ホウキアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈40〜150cmの多年草。
     茎はわずかに斜上し、上部でよく分枝する。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は長楕円形で、長さ約30cm。不規則に羽状中裂し、先は鋭く尖る。
     頭花は多数長い柄の先に下向きにつく。総苞は細い円筒形で、径10〜15mm、総苞片は7〜8列で少し粘り、外片は短くて反り返る。

  • 分布・生育地

  •  本州(南アルプス)
     亜高山〜高山帯の林縁

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年9月2日 山梨県南アルプス
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  夏の終わりから秋にかけ、北岳の登山道である大樺沢を登っていくと、よく目にする南アルプス特産のアザミである。
     アザミは2種類あり、総苞がほっそりした筒形なのがこのアザミで、もう一つのアザミはずんぐりした鐘形をしたセンジョウアザミである。
     この花の総苞片も、外片が短いうえ小さく反り返っているだけなので違いがある。
     ただ、この花は息を切らせながら登る狭い登山道沿いに多いので、写す気にならないかもしれない。

    同じ科の仲間の花
花