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- 科名・属名 : キク科 フキ属
注.APG分類では、学名(P. japonicus subsp. japonicus)
- 特徴 :
草丈10〜30cm(雄株)50〜70cm(雌株)の多年草。
根出葉は円形〜腎円形、長さ、幅とも15〜30cm。縁に微凸状の市ががあり、基部は深い心形。両面に初め短毛があるが、後無毛。葉柄は長く60cmになる。
雌雄異株で、雄株では花茎の先に頭花を散房花序につけ、花冠は黄白色、全て両性の筒状花で長さ約7.5mm、結実しない。総苞は鐘形、長さ約6mm、総苞片は2列、狭楕円状長楕円形。基部に披針形の苞葉が2〜4個つく。
雌株は最初白色の頭花を散房状に密につけるが、後に伸びて高さ70cm程度の円錐花序となる。頭花は花時には径7〜10mm、縁に多くの雌性頭花、内に少数の両性花をつける。総苞は花時に葉約5mm、花後約9mm。雌性小花の花冠は糸状で長さ約6.5mm、先は斜め切形で白色。
果実(痩果)は円柱形、長さ約3.5mm、無毛。冠毛は白色で長さ約12mm。
- 分布・生育地 :
本州(岩手県以南)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国(中部、南部、西南部) 山野
- 花期 : 3〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体(雄株) 2018年4月25日 新潟県岩船郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中1・ふきのとう 1978年5月28日 群馬県尾瀬ヶ原 中2・雄花 2018年4月25日 新潟県岩船郡 中3・雌株 2017年3月12日 千葉県館山市 中4・総苞(雌株) 同 上 左下・花後の雌株 2002年4月13日 福井県三方郡 右下・葉 2018年4月3日 神奈川県川崎市
- 撮影記 :
雌雄異株の植物で、上の写真が雄株、下の写真が雌株(果実になっている)である。
山野にごく普通の植物で、春早く顔をのぞかせる苞に包まれた薹(フキノトウ)を採って食べる。少し苦味があって春の味がする。
また、若葉や葉柄もゆでて食用にする。栽培されているのは東北から北海道にかけて分布しているアキタブキというもっと大きくなる種類である。
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