|
- 科名・属名 : キク科 ヤブレガサ属
- 特徴 :
草丈70〜100cmの多年草。
茎は直立し、分枝せず、若い時は長い絹毛があるが、後無毛。
葉は下部のものでは、葉身は、径26〜36cm、掌状に7〜9深裂する。裂片は狭倒卵形〜倒卵形、長さ13〜17cm、幅4.5〜12cm。、2中〜全裂し、縁には不揃いな鋭鋸歯がある。葉の下面は細脈が隆起し、緑白色を帯びる。葉柄は長さ5〜16cm、楯状につく。
頭花は疎らな総状〜円錐状につき、長さ17〜18mm、頭花の柄は長さ8〜11mm。花冠は黄白色、長さ10mm、先端は5裂する。総苞は筒形、長さ15〜17mm、径4〜6mm、淡灰褐色〜淡紫褐色。総苞片は5個、2列で、外側の総苞片は披針形、内側は広卵形で不等長。小花は12〜13個、普通両性。
果実(痩果)は広線形、長さ6〜7mm。冠毛は汚白色〜灰赤色。
- 分布・生育地 :
九州(大分、宮崎、熊本県) (国外:日本固有) 夏緑林の林内、林縁
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年6月22日 大分県佐伯市 中上・全体2 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序、中下・花、右下・葉(裏) 同 上 左下・総苞 2019年7月10日 同 上 右上・葉(表) 同 上
- 撮影記 :
ごく近年、宮崎県で見つけられた植物で、九州(大分、宮崎、熊本県)にだけ分布し、好石灰岩植物とされている。
ヤブレガサによく似た植物で、花期が早い、総苞や痩果がやや長く、葉の下面の細脈が隆起し、緑白色を帯びることなどが違いとされている。
前年7月初め、大分県南部で草刈され枯れた花茎を見つけ、翌年花を撮影するため少し早い時期に再度訪れた。
残念ながら前年見つけた場所では花茎を上げていなかったが、別の場所で咲き始めの花を見つけ撮影した。
同じ科の仲間の花
|