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- 科名・属名 : キク科 ヤブレガサ属
- 特徴 :
草丈70〜120cmの多年草。
株が若い時は根出葉は1個で、年がたち栄養が十分になると花茎を上げる。
根生葉は円形で楯状につき、径35〜40(-50)cm、掌状に深裂する。裂片は7〜9個、しばしば2中裂し、最終裂片は幅2〜4cm、鋭尖頭で縁には不揃いな鋭鋸歯がある。葉柄は長さ7〜15cmと長い。茎葉は2〜3個。
頭花は円錐花序につき、花は両性の筒状花のみからなり、径8〜10mm。花冠は白色で時に淡紅色を帯び、先は5裂する。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮) 山地の林下
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
1995年7月18日 徳島県美馬郡 中・花 同 上 下左・若い葉 1983年4月24日 埼玉県武甲山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下右・葉 2016年6月19日 神奈川県南足柄市
- 撮影記 :
この花の芽生え、まだ半開の葉の様子(下左の写真)を、破れた傘に例えて和名が付けられているが、言い得て妙である。
春先はその特異な葉の形からもてはやされるものの、花時はほとんど見向きもされない。
それもそのはず、花は汚白色のパッとしないうえに、暑さで閉口する低山の林下や林縁に咲くとあってはやむを得ないか。
この仲間にはヤブレガサモドキがあり、こちらは分布がごく限られた希少種である。
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