イヌヨモギ(犬蓬)Artemisia keiskeana |
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草丈30〜80cmの多年草。 茎は叢生する。 花をつけない茎は短く、先にロゼット状に葉をつける。ロゼット状の葉は広いさじ形で、長さ3〜10cm、幅1.5〜4cm、円頭で縁には大きい鋸歯がある。 花をつける茎の下部の葉は花時には枯れ、中部の葉は倒卵形〜さじ形で、長さ4.5〜8cm、大きな鋸歯がある。 頭花は総状円錐花序となり多数の花を下向きに咲かせる。花は径約3mm。総苞片は3〜4列。 北海道〜九州 やや乾いた丘陵 1990年9月3日 北海道札幌市 下 1991年9月8日 同 上 乾き気味の低山地の登山道際で見かけることが多い花である。 植物の和名では、よく似ていて薬効などのないものに「イヌ」とつけられることが多いが、この花もヨモギに似て役に立たないことから名づけられている。葉もヨモギより幅広い。 この写真は札幌近郊の低山で撮影したが、天気が良すぎてコントラストが強すぎ、いい写真なならなかった。 同じ科の仲間の花 |