イソニガナ(磯苦菜)Ixeris nipponica |
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草丈20〜30cmの多年草。 根葉は円形〜広卵形、時には倒卵形で、長さ3〜5cm、幅3cm。先は円頭〜微凸頭の歯牙縁となち、基部は急に柄となる。茎葉は、広卵形で長さ3〜8cm、基部は柄がなく、耳状になって茎を抱く。 頭花は散房花序となり、黄色で径約1cm。総苞が6mm以下と短い。 ニガナに似るが、ニガナは葉が長楕円状披針形で先が鋭頭、総苞も7〜9mmあるなどの違いがある。 本州(新潟県) 海岸近くの草地 1999年6月9日 新潟県 下 同 上 新潟県の一部地域だけに知られるこの花に会いに出かけたのは、梅雨前の快晴の日だった。 現地は、「エッここ?」と思うようなごくありふれた海岸や道路脇の崖や草地にこの花が咲いていた。 この花が、日本でこの地域にしかないと知っていなければ、そのまま見過ごしてしまうような普通のニガナだ。間違いないかと茎葉の付け根を見る。確かに丸い葉の基部がしっかり茎を抱いていた。 あたりを見回すと個体数は結構ある。これといって目立つ花ではないので盗られることもないのだろう。逆に、道路拡張や法面工事などでなくなってしまわないかと心配になった。 同じ科の仲間の花 |