カセンソウ(歌仙草)

Inula salicina var. asiatica



  • 科名・属名
  • : キク科 オグルマ属

  • 特徴

  •  草丈60〜80cmの多年草。
     茎は細くて固く上部で分枝し、やや多くの毛がある。
     葉は互生し、長楕円状披針形で、長さ5〜8cm。葉には柄がなく基部は茎を抱く。縁には細かい鋸歯がある。質は洋紙質で、葉裏の葉脈が隆起するところが、よく似たオグルマとの違いである。
     花は枝の先に数個つき、黄色で径3.5〜4cm。総苞は半球形で、総苞片は4列、広披針形。そう果は無毛。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州
     日当たりのよい湿地や草地

  • 花期
  • : 7〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1992年8月8日 北海道知床半島
     中・花 2013年8月23日 北海道白糠郡
     下左・葉表、下右・葉裏   同 上

  • 撮影記

  •  北海道では、海岸近くの湿った場所草地で、長野では山地の湿った場所でエンビセンノウなどとともに咲いていた。
     よく似たオグルマとの違いは、葉が硬く縁に小さな突起があり、葉裏に脈が突き出しているのが違いと図鑑には記されている。
     しかし、いつもこの花と認識して撮影していたため、現場でのチェックを怠っていた。
     やっと、比較できる葉の写真を撮影したのでアップした。オグルマの葉と比較すると確かに違いのあることがわかる。

    葉裏

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花

葉表