カズサヤマアザミ(上総山薊)Cirsium bosopeninsulae |
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草丈40〜200cmの多年草。 茎は斜上〜やや直立し,普通上部でよく分枝し,枝は鋭角的に短く伸びる。若い個体では分枝は1〜2回か分枝しない。 根出葉は花時には枯れ、茎葉は卵形〜楕円形、長さ13〜35cm、幅6〜20cm。普通羽状深裂し、裂片は3〜6対あるが、粗い鋸歯縁となる場合もある。葉柄は長さ約1cm、茎を抱かない。 頭花は疎らな総状花序となって長さ2〜5cmの花柄の先に点頭して下向きに咲き、小花は長さ15〜19mm。総苞は狭筒形、総苞片は11〜12列で圧着し、クモ毛がある。総苞外片は卵形で内片より短い。基部には線形の苞葉が4〜5個枚つき、そのうち1個が長く伸びる 果実(痩果)は象牙色で紅紫色を帯び、長さ約4mm、冠毛は長さ13〜15mm。 本州(千葉県) 山地林縁 12014年10月25日 千葉県君津市 中、以下全て 同 上 アズマヤマアザミに似て小さな頭花を多数つけるが、違いはアズマヤマアザミの頭花は無柄かほとんど柄がないのに対し、本種では柄があることや、やや疎らにつくことなどが異なる。 千葉県に分布しているが、アズマヤマアザミとは根生せず住み分けているようだ。 門田祐一先生がまとめられた国立科学博物館の「日本のアザミ」にこの花が掲載されていて知り、千葉県で撮影したアズマヤマザミをチェックしたが該当する花はなかった。 そこで、秋も深まった10月末、千葉県に出かけ丘陵の林縁でこの花を見つけ撮影した。 同じ科の仲間の花 |
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