ケショウヨモギ(化粧蓬)

Artemisia codonocephala


ケショウヨモギ1

  • 科名・属名 : キク科 ヨモギ属

  • 特徴 :
     草丈1〜2mの多年草。
     茎はくも毛があって白い。
     葉は中部につくものは長さ8〜11cm、幅約8cm。2回羽状深裂し、裂片は線状披針形で幅5〜7mm。表面はクモ毛と密に白点があり、裏面は灰白色の綿毛が密生する。葉柄は2.5〜3cm。
     頭花は円錐花序につき、鐘球形、長さ3〜3.5mm、幅3mm。総苞に密にクモ毛があり、総苞片は3〜4列。
     痩果は長楕円形、長さ約1mm、無毛。

  • 分布・生育地 :
     九州 (国外:朝鮮、中国〜ヒマラヤ)
     山地の乾いた草原

  • 花期 :   

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2016年9月22日  熊本県阿蘇
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     ヨモギの仲間はどれもよく似ていて同定が難しいが、この花は葉の表面に白点が密にある(右下上の写真)のが特徴である。
     白点のあるヨモギは他にワタヨモギがあるが、四国を中心にごく限られた分布で中部の葉が3中裂するなど違いは明確だ。また、九州にはこの花しか分布しないので見分けられる。
     とはいうものの、九州には多くのヨモギの仲間があり、一つ一つ葉をチェックしていくのは容易ではない。
     このあたりにあるという阿蘇の草原で葉をチェックし、やっと撮影できた。

  • 葉表

    葉裏

    同じ科の仲間の花
ケショウヨモギ2

花序

頭花