ワタヨモギ(綿蓬)

Artemisia gilvescens


ワタヨモギ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ヨモギ属

  • 特徴

  •  草丈60〜100cmの多年草。
     茎の中部〜下部の葉は倒卵状長楕円形で、長さ6〜7cm、幅3〜4.5cm。3〜5羽状中裂し、基部はくさび形で、表面は緑色で白点が多数あり、裏面は綿毛が密生し灰白色となる。上部の葉は長楕円形で切れ込みがない。
     頭花は狭い円錐花序になって多数つき、筒状で長さ3〜4mm、径2〜2.5mm。総苞片は3列で、煉瓦状に並ぶ。

  • 分布・生育地

  •  四国、沖縄  塩田跡の土手、道端

  • 花期
  • : 9〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年9月17日 徳島県鳴門市
     中、下・左右   同 上

  • 撮影記

  •  塩田跡地の土手、台風の影響で吹くやや強い風にヨモギが揺れていた。
     このヨモギはワタヨモギといい、四国(徳島県)と近年見つかった沖縄にしか生育していない珍しいヨモギだ。
     ヨモギとの違いは、葉の表面に多くの白点があることや、葉の切れ込みが浅く、裂片の幅が広いことのようだ。
     初めは良くわからなかったが、近くの荒地に生えていたヨモギと比較すると、確かに違いが理解できた。
     台風の前衛の雲がかかるせいか、風が強いだけでなく、雨が降ったり日が差したりで、撮影には一苦労だった。

    葉

    同じ科の仲間の花
ワタヨモギ2

花