キイルンフジバカマ(基隆藤袴)

Eupatorium luchuense var. kiirunense


キイルンフジバカマ

  • 科名・属名
  • : キク科 ヒヨドリバナ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの多年草。
     茎は叢生し、あまり分枝しない。
     葉は対生し、卵状長楕円形で長鋭尖頭。葉柄は短い。
     頭花は茎頂や枝先に密に散房状につき、小花は5個で白色。総苞片は10個で2列に並ぶ。
     シマフジバカマに似るが、葉が細長く、葉柄が短い。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(八重山諸島) 海岸の岩場、草地

  • 花期
  • : 1〜7月

  • 撮影月日・場所

  •  2006年3月20日 沖縄県西表島
     下・花 2004年3月26日   同 上

  • 撮影記

  •  沖縄の八重山諸島は亜熱帯系の植物、特にランやマメ類の種類はびっくりするほど多いが、キク科の植物は以外に少なく、ヒヨドリバナ属の花は、この花とタイワンヒヨドリの2種類しかない。
     この花は沖縄本島などに分布するシマフジバカマの変種で、葉柄が短く、葉が長楕円形となるのが特徴で、八重山諸島だけに分布する。
     生育地は海岸の岩場や風衝地で、海の荒れた日には潮を浴びるような場所に咲いていることが多い。

    同じ科の仲間の花
花アップ