キビシロタンポポ(吉備白蒲公英)

Taraxacum hideoi


キビシロタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈30〜40cmの多年草。
     葉は倒披針状線形で、長さ15〜20cm、幅3〜7cm。淡緑色で羽状に中〜深裂する。
     頭花は白色〜淡黄色で、径約4cm。総苞は淡緑色で、総苞外片は卵状長楕円形で内片の1/2長、開出しない。角状突起は小さい。

  • 分布・生育地

  •  本州(中国地方)  道端、草地

  • 花期
  • : 4〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2003年4月27日 広島県帝釈峡
     下・総苞 2003年4月28日 岡山県阿哲郡

  • 撮影記

  •  日本のタンポポで白い花を咲かせる(中心部は淡黄色)のは2(3)種類あり、どちらも西日本に分布の中心がある。
     また、シロバナタンポポが関東地方でも逸出して見られるのに対し、この花は近畿地方以西でないと見ることができない。
     この花には苦い思い出がある。20年ほど前、中国地方の春の花の撮影に岡山県の石灰岩地帯を訪れたことがあった。
     目的の花を撮影し戻る途中、道端に白いタンポポを見つけた。列車の時間に余裕が少なかったこともあり、どうせシロバナだろうと撮影もせずに帰り、後でこの花があると知って悔しい思いをしたのだ。
     同じ地を十数年振りに訪れた。今度は見逃さないぞと、白いタンポポをチェックすると、シロバナと異なり総苞片が反り返っておらず、やっとリベンジを果たせた。

    同じ科の仲間の花
総苞