キリシマアザミ(霧島薊)

Cirsium kirishimense


キリシマアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈50〜150cmの多年草。
     茎は直立〜斜上,単純または上部でよく分枝し,枝はやや広角度に伸びる。
     根出葉は花時にも枯れず、狭卵形〜狭楕円状披針形で長さ20〜40cm。羽状浅裂〜中裂して4〜8対の羽片があり,鋭い棘がある。
     頭花は下向きに咲き、紅紫色で径4〜5cmと大きい。総苞は椀形〜鐘形、総苞片は6列(?)、斜上あるいはわずかに反曲し、外片は狭卵形で先端は尾状に長く伸びる。
     花の白いものがあり、
     ●シロバナキリシマアザミ(学名未定)という。

  • 分布・生育地

  •  九州(宮崎、鹿児島県)  山地草原

  • 花期
  • :   9〜11月

  • 撮影月日・場所

  •  1997年10月4日  鹿児島県霧島山
     中・花、下左・白花    同  上
     下右 2003年9月21日  鹿児島県高隈山

  • 撮影記

  •  以前はツクシアザミと同定していたが、門田先生の「日本のアザミ」に宮崎県と鹿児島県の冷温帯域に分布するこのアザミが載っていた。
     大型の頭花を下向きに咲かせることはツクシアザミと同様だが、花時にも根生葉が枯れずに残ることが違いである。
     その視点で他の写真も見直して見ると、高隈山で撮影したアザミもキリシマアザミのタイプだった。
     何気なく撮影してた花が新しい種となることは嬉しい限りだが、その違いについてはっきりと写真で撮影していることは少ない。
     細々した所まで撮影するのはフィルムではコスト面で難しいが、デジタルでは気にせずに撮影できるのがうらやましい。

    葉

    同じ科の仲間の花
花

シロバナキリシマアザミ