キタダケヨモギ(北岳蓬)

Artemisia kitadakensis


キタダケヨモギ1

  • 科名・属名
  • : キク科 ヨモギ属

  • 特徴

  •  草丈10〜30cmの多年草。
     花をつけない茎は先端に1〜2回3全裂する葉をつけ、裂片は線形で幅約1mm、両面に絹毛がある。
     有花茎に茎葉は、長さ18〜26mm、幅20〜25mm、無花茎の葉と同様羽状全裂する。
     頭花は総状花序となって多数つき、径5〜8mmで下向きに咲く。総苞片は4列で、絹毛がある。

  • 分布・生育地

  •  本州(南アルプス)  高山帯の礫地

  • 花期
  • : 8月

  • 撮影月日・場所

  •  1977年8月28日 山梨県北岳
     中 1979年8月15日   同 上
     下・花 1977年8月28日   同 上

  • 撮影記

  •  南アルプス北岳は花の山としても有名であるが、この山の特徴は大きなお花畑があるというのではなく、山頂付近の狭い場所に多くの種類が見られることである。
     そこまで登るだけでもかなりのアルバイトを強いられ、さらに写真撮影するとなると容易ではないが、そのことを忘れさせてくれるほど沢山の花を見ることができる。
     そんな稜線部の礫地でこの花を見ることができる。低地にあるアサギリソウのように綿毛があることから銀白色に見え、観賞価値の高い花だ。

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キタダケヨモギ2

花