コモノギク(菰野菊)Aster komonoensis |
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草丈15〜50cmの多年草。 花をつけない枝は短く、先にロゼット状に葉を付ける。ロゼット葉は、卵形で長さ2.5〜7cm、幅2.5〜4cm。表面に光沢があり、縁に大きな歯牙がある。 花をつける枝の葉は、下部のものは花時には枯れ、中部のものは疎らについて長楕円形、長さ3.5〜7cm。基部は半ば茎を抱く。 頭花は茎の先に数個つき、径2.5〜3.5cm。舌状花は淡紅紫色で1列、総苞片は3列、外片は短く、円形から楕円形。 そう果は狭長楕円形で、長さ約3mm、冠毛は4mm。 本州(近畿地方)、四国 山地の岩上、礫上 1987年8月21日 徳島県剣山 下・花 同 上 初めて訪れた四国の山が剣山だった。「天蓋の花」と呼ばれ花時には登山道に渋滞が起きるほど人気のキレンゲショウマも、当時は撮影している間、誰一人通りかからなかった。 急な登山道を登り詰めると、頂上は気分も明るくなる開けた草地だった。その草間に点々とこの花が咲いていた。あまりにも簡単に見つかって拍子抜けした。 和名のコモノ(菰野)は、この花が発見された三重県の菰野に由来し、近畿と四国の山で見られる。 同じ科の仲間の花 |