コセンダングサ(小栴檀草)

Bindens pilosa


コセンダングサ

  • 科名・属名 : キク科 センダングサ属
     注.APG分類では、学名(B. pilosa var. pilosa)

  • 特徴 :
     草丈0.5〜1.1mの1年草。帰化。
     茎は直立し、短毛が多い。
     葉は下部は対生、上部は互生し、1回羽状に3〜5裂、中部の葉は長さ10〜14cm。上部の葉は3裂または線状披針形。両面にまばらに毛があり、縁には鈍鋸歯があり、頂小葉の先端は細く尖る。
     頭花は枝先につき、幅の広い筒状、舌状花はないか時に黄色の短い舌状花があり、筒状花は両性で黄色。総苞片はへら形、外片は7〜8個、長さ3〜4mmで先が尖る。
     果実(痩果)はやや扁平で4稜形、先の刺は4個。

  • 分布・生育地 :
     帰化(熱帯アメリカ原産) (国外:世界の暖帯〜熱帯域に広く帰化)
     荒地、川原、道端

  • 花期 :   9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2000年10月8日  神奈川県足柄上郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上・花 2017年10月9日  福島県双葉郡
     中下・総苞、右下・葉    同  上
     左下・痩果 2008年10月26日  東京都日野市

  • 撮影記 :
     多摩川の川原に生える植物は、ほとんどが帰化植物で、秋になると特に目立つのはこの花だ。
     花といっても舌状花がないので、咲いているようには見えない地味な花である。
     この花の真骨頂は花後の痩果(左下の写真)で、下向きの刺で衣服につき、迷惑さで存在感を示している。
     中に小さな白い舌状花をつけるものがあり、コシロノセンダングサという変種になっている。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
花

総苞

痩果