コウリンカ(紅輪花)

Senecio flammeus subsp. glabrifolius


コウリンカ1

  • 科名・属名 : キク科 キオン属
     注.APG分類ではオカオグルマ属、学名(Tephroseris flammeus subsp. glabrifolius)

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの多年草。
     茎は直立し、分枝せず、ほとんど無毛か上部に少しくも毛がある。
     根生葉はさじ形であるが花時には枯れる。茎葉は互生、下部の葉の葉身は広倒披針形、長さ10〜16cm、幅2〜3.5cm。鈍頭で基部はやや茎を抱き、縁に不揃いな微鋸歯がある。両面にクモ毛があり、茎に沿下する。中部の茎葉は披針形で、基部は茎を抱く。
     頭花は枝先にやや散形状に6〜13個つき、径3〜4cm。頭花の柄は長さ5〜16cm。舌状花は橙黄色で長さ17〜22mm、幅約2mm、反り返って咲く。総苞は鐘形、長さ5〜8mm。
     果実(痩果)は楕円形、長さ葯3mm、密毛がある。冠毛は長さ6.5〜8mm、汚白色。

  • 分布・生育地 :
     本州 (国外:朝鮮)
     日当たりのいい山地の草原

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年7月18日  長野県霧ケ峰
     中上・全体2 2018年7月20日  長野県美ヶ原
     中中・全体3    同  上
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 1997年8月23日  長野県霧が峰
     左下・花2 2018年7月20日  長野県美ヶ原
     右上・下部茎葉、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     この花を撮影した霧ヶ峰では遊歩道際でよく見かける花の一つだ。
     高原の草むらの中でオレンジ色のこの花はよく目立つ。咲き初めは平開する花弁もすぐに垂れ、一度見たら忘れられない。
     盛夏の頃から咲き出すが、草原がマツムシソウなど秋の花に変り始めるころ、黄色系統の花が少なくなってよく気がつく。

  • 下部の葉

    中部の葉

    茎

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