コウシュウヒゴタイ(甲州平江帯)

Saussurea amabilis


コウシュウヒゴタイ1

  • 科名・属名
  • : キク科 トウヒレン属

  • 特徴

  •  草丈40〜60cmの多年草。
     根出葉は花時にも残り、長楕円形〜卵形で、長さ8〜21cm。質は薄く、鋭尖頭で、基部はほこ形、裏面は青白色を帯び、茎に沿下しない。
     頭花は1〜4個、径12〜14mm。総苞は鐘形で長さ約17mm、総苞片は6列、先は鋭尖形で大きく開出する。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方西部〜山梨県)、四国(石立山)
     山地の岩場

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年9月23日 群馬県甘楽郡
     中、下・総苞   同 上

  • 撮影記

  •  この山には急峻なというより恐怖を感じるような登山路が多い。今回初めて歩くコースもそんな道かと思ったら、傾斜の緩やかな比較的楽な道だった。
     道端を見ていくと、この花が現れた。総苞片が大きく反り返った花はそれだけでも違いを感じる。残念ながら花をつけ撮りやすい場所に咲いている株数が少なく、いろいろな姿は撮影できなかった。
     この登山道の周辺の岩場にはミョウギトリカブトツルビランジ姿も見られ、足元に気を配りながら一生懸命撮影した。
     名前のように山梨県で発見されたが、分布は関東地方西部と遠く飛んで四国の1山という面白いものだ。

    同じ科の仲間の花
コウシュウヒゴタイ2

総苞