クマノギク(熊野菊)

Wedelia chinensis


クマノギク1

  • 科名・属名 : キク科 ハマグルマ属

  • 特徴 :
     長さ60cmになる匍匐性の多年草。
     茎は細くて地を這い、上部は立ち上がる。節ごとに根を出し、圧毛がある。
     葉は対生し、披針形〜線状長楕円形で、長さ2〜7cm、幅0.6〜1.2cm。縁は全縁(時に少数の小さな鋸歯)で上面はざらつく。
     頭花は茎頂の斜上する長い柄の先に1個つき、黄色で径2〜3cm。総苞は半球形、総苞片は1列で5個。
     痩果は倒卵形で長さ約3.5mm、幅1.5〜2mm、上部に粗い毛がある。
     別名 ハマグルマ

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆、紀伊半島)〜沖縄 (国外:台湾、中国(南部)〜マレーシア、インド)
     海岸近くのやや湿った場所

  • 花期 :  5〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     2015年11月2日  長崎県平戸島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中上 2008年7月25日  沖縄県西表島
     中下・花    同  上
     下左・総苞 2015年11月2日  長崎県平戸島
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     葉が細長いのが特徴で、他の仲間の卵形や長卵形の葉と形が異なる。また、生育場所も海岸近くのやや湿った場所にあり、砂浜や岩場などに多い他の仲間との違いもある。
     ただし、花はどれもよく似た感じなので、違いをしっかり認識するとともに、撮影しようという気持ちを持たないと見逃してしまうことが多い。
     別名はハマグルマというが、関東地方以南の海岸に生えるネコノシタも、別名はハマグルマというので注意が必要だ。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
クマノギク2

花

総苞