ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)



  • 科名・属名 : キク科 アキノキリンソウ属

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの多年草。
     茎は叢生し、根出葉は花時にも残ることがある。
     茎の下部の茎葉の葉身は、卵形〜披針形で、先は鋭頭〜鋭尖頭。
     頭花は枝先に密集してつき、黄色で径12〜15mm。総苞は広鐘形で、長さ6〜7.5mm、幅6〜9mm、総苞片は3列、緩く煉瓦状に並び、外片は卵状披針形、内片は長さ6〜6.5mm、鋭頭〜鋭尖頭。
     果実(痩果)は円柱形で、長さ約3.5mm、幅約0.7mm、無毛か上部にわずかに毛があり、冠毛は長さ4〜4.5mm。
     別名 コガネギク

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部地方以北)、四国、九州 (国外:中国、サハリン、シベリア東部、カムチャッカ)
     高山の乾いた草地

  • 花期 :   8〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2004年8月22日  山梨県富士山
     中上・全体2 1983年8月21日  長野県白馬岳
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花序 2018年8月4日  福島県吾妻山
     中下・花 2014年8月19日  岩手県早池峰山
     左下・総苞 2018年8月4日  福島県吾妻山
     右下・茎葉 2014年8月19日  岩手県早池峰山

  • 撮影記 :
     アキノキリンソウの高山型とされていて、花だけ見ているとその違いはあまりわからない。
     高山型のため草丈はやや低く、典型的なものは茎頂に花が固まってつくという特徴があるが、どちらともいえない花もあり、区別は難しい。
     アップした富士山でも白馬岳でも、「秋の」と名前が付けられているとおり、花のピークは盛夏を過ぎた頃からで、やや寂しくなりかけた高山のお花畑を彩ってくれる。

  • 茎葉

    同じ科の仲間の花
ミヤマアキノキリンソウ2

花序

頭花

総苞