モクビャッコウ(木白虹)

Crossostephium chinense


モクビャッコウ1

  • 科名・属名 : キク科 モクビャッコウ属

  • 特徴 :
     高さ20〜100cmの常緑性小低木。
     茎はよく分枝し、太いものでは3cmにもなって木化し、傘状の樹冠を作る。灰白色の短毛が密生する。
     葉は枝の頂端付近に集まって互生し、下部のものは長楕円状倒卵形で長さ2〜5cm、羽状深裂または3〜5裂する。上部の花序の葉は狭倒披針形で、長さ2〜5cm、全縁。両面に灰白色の短毛が密生する。
     頭花は葉腋から総状または円錐状に出る花序に多数つき、球形で径4〜5mm。筒状花は黄色で悪臭がある。総苞は半円形で、長さ3mm、幅7mm、総苞片は3列で楕円形。

  • 分布・生育地 :
     九州(悪石島以南)〜沖縄、小笠原(硫黄島) (国外:台湾、中国(南部))
     海岸の石灰岩または隆起サンゴ礁の上

  • 花期 :  10〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     2007年11月17日  沖縄県西表島
     中 2005年11月6日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花 2015年12月1日  沖縄県糸満市
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     「モクビャッコウ」という名前を見ても何のイメージも沸いてこないだろうが、漢字では「木白虹」と書く。
     晩秋の頃、海岸の隆起サンゴ礁の岩上を覆う銀白色の葉の中に、淡い黄色の花が点々と咲く幻想的な姿を「白虹」と名づけたのだろう。
     東北や北海道の海岸にはシロヨモギというヨモギがあるが、南北に遠く離れた海岸に同じような白い葉のキク科の植物があることに感慨を覚える。
     この写真は西表島のものであるが、与那国島には海を見下ろす崖の上一面にこの花が生える場所があった。崖の上に立ち、真っ青な海をバックに一斉に咲く光景を想像すると、それを見るためだけに島を訪れたい気にさせられた。

  • 葉

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モクビャッコウ2

花