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- 科名・属名 : キク科 コウモリソウ属
注.APG分類では、コウモリソウ属(Parasenecio)で、学名(P. kiushiana)
- 特徴 :
草丈70〜80cmの多年草。
地下茎はほぼ直立、茎も直立し、上部で分枝し褐色の縮れた毛がある。
茎の中部の茎葉は、葉身が腎形で掌状に5浅裂し、長さ10〜15cm、幅12〜18cm。裂片は5個、正三角形で鋭尖頭、縁には微鋸歯がある。表面には鈍い光沢があり、裏面に縮毛がある。葉柄は長さ6〜12cm、基部は耳状に茎を抱く。
頭花は総状の円錐花序となり、横向き〜斜上してつく。花柄は長さ2〜5mm。小花は頭花あたり6〜7個で白色、花冠は長さ9.5〜10.5mm。総苞片は5個、狭筒形で長さ約9mm。
果実(痩果)は紡錘形、黒褐色で長さ6〜7mm。冠毛は赤褐色で長さ約8mm。
- 分布・生育地 :
九州(熊本・宮崎・鹿児島県) (国外:日本固有) 山地の林下
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2003年9月20日 宮崎県宮崎市 中・全体2 1989年10月2日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 同 上 右上・葉、右下・葉(裏) 2020年6月23日 同 上
- 撮影記 :
宮崎市の南部にあるこの渓谷は、植物の豊富な場所として知られており、特に宮崎県だけに分布するキバナノホトトギスも、遊歩道沿いに多数見られる。ただ、2008年の豪雨で大きな被害を出したと聞いたが、花達は大丈夫だっただろうか。
20年近く前、そのホトトギスの撮影でこの谷を訪れた。目的のこの花を撮影しさらに奥に進むと、光沢のある大きな葉を持ったこの花に出会った。
九州にしかないこの花も目的の一つだったが花期的には少し遅く、十数年後再訪した時は雨でこれまた満足のいく写真とはならなかった
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