|
- 科名・属名 : ユリ科 ホトトギス属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
茎は暗紫色で硬い毛が散生する。
葉は互生し、長楕円形〜長楕円状披針形で長さ8〜20cm。先はとがり、基部は次第に細くなるが、あまり茎を抱かない。葉の斑紋は普通ないが、あることもある。
花は葉腋から長い花茎を出して先に1〜2個つき、花被片は卵状長楕円形、黄色で長さ約3cm。花茎には褐色の毛が密生し、長さ2〜6cm。
- 分布・生育地 :
九州(宮崎県) (国外:日本固有) 山地の林縁、明るい林下
- 花期 : 9〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1989年10月2日 宮崎県宮崎市 中・全体2 2016年9月21日 宮崎県児湯郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1989年10月2日 宮崎県宮崎市 右下・葉 2016年9月21日 宮崎県児湯郡
- 撮影記 :
宮崎市の南西にある加江田渓谷は、豊かな植生が残され、沢沿いの遊歩道も整備されていて、植物観察には絶好のフィールドである。
この花は、そんな遊歩道際に大きな黄色の花を咲かせている。
花茎が花被片よりはるかに長いのが特徴で、中の写真でそのことがよくわかる。
上の写真は典型的なタイプであるが、県内にはチャボホトトギスに似たような矮小型(チャボかもしれない)もあり、線引きが難しい。
宮崎県にだけ知られる花で県内には一杯あるものの、他の県では知られていない(鹿児島県にあるという話もあるが)。土壌、気象等の関係と考えられるが、不思議なものだ。
同じ科の仲間の花
|