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- 科名・属名 : キク科 ショウジョウハグマ属
注.APG分類では、ムラサキムカシヨモギ属(Cyanthillium cinerum)
- 特徴 :
草丈20〜100cmの多年草。
茎は直立し、上部で分枝するか時に基部で分枝し、灰白色の毛と腺点がある。
葉は互生し、茎葉の葉身は菱状卵形〜卵形〜円形、長さ3.5〜6.5cm、幅1.5〜3cm。先は鋭頭、基部はくさび形、縁は波状縁または微凸状の鋸歯があり、下面に伏毛と腺点がある。基部〜中部の葉には1〜2.5cmの葉柄があり、翼がある。
頭花は散房状の円錐花序に多数つき、両性の筒状花で長さ7〜8mm。花冠は淡紅紫色〜藤色、長さ5〜6mm、先は5裂する。
果実(痩果)は円柱形〜やや紡錘形、長さ1.2〜3mm、幅約0.7mm。冠毛は白色で2輪生。
別名 ヤンバルヒゴタイ
- 分布・生育地 :
九州(南部)〜沖縄、小笠原諸島 (国外:熱帯アジア、オーストラリア、アフリカ及び南北アメリカに帰化)) 道端、荒地
- 花期 : 9〜11月(南西諸島ではほぼ通年)
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1994年12月25日 鹿児島県奄美大島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 1997年10月26日 同 上 左下・冠毛 2017年9月3日 沖縄県西表島 右下・葉 2011年12月12日 同 上
- 撮影記 :
さすがに花の少なくなる南の島の冬でも、気をつけてみていればよく似たウスベニニガナとともに道端や荒地などで咲いていて、目を楽しませてくれる。
ウスベニニガナとの違いは、ウスベニニガナが茎を抱くのに対し、この花は茎を抱かず、頭花もやや広がった感じで咲いている。
小さな花で目立つわけではないが、近づいてみるとなかなか可愛い花である。
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